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職場の人間関係に悩む家族への支援②

メンタルヘルスマネジメント

職場の人間関係に悩む家族への支援②

相談の中には、職場の人間関係についての悩みは多いものです。その中で、職場の人間関係の悩みそのものではなく、悩んでいる家族とのやり取りや、関わり方に苦しむ方も多いようです。

前回は、職場の人間関係で悩んでいる家族に対して、どのように関わったり支援したらよいかについて述べました。(職場の人間関係に悩む家族への支援①)

今回は、具体的な支援の方法についてお話したいと思います

具体的な支援の方法

『職場のことで悩んでいるのではないか』『何か困っているのではないか』と心配にはなるものの、どう接してら良いか分からないし、もし話を聞いたとしても何とアドバイスしてあげたらよいのだろうか…などという相談は少なくありません。もちろんカウンセリングなど、専門家に相談することも選択肢の一つですが、その前に家族でもできることがあります。その具体的な方法をご紹介します

1.そっとしておく

家族が職場の愚痴をこぼしたり辛そうにしたいたりすると、ついつい「このままで大丈夫かな」「やめてしまうのではないか」「病気になってしまうのではないか」「何かできることがあるのではないか」などと心配になってしまうものですね。

しかし、今は辛そうにしていても、時間が経って慣れることで何とかなる場合もあります。そういった場合は、周りがその会社のネガティブなことを言ったり、何か行動を起こしたりすることで、かえって問題をこじらせたり、慣れてうまくいこうとするチャンスを失ったりする場合もあります。そういった場合は様子をみて『そっと見守る』ことも大切です。

最初は仕事を覚えることができずに困ったり、職場の環境に慣れずに不安や緊張でうまくいかないこともあります。また、初めのころは悪いところしか見えていなかったりしていても、しばらく働いていくうちに仕事を少しずつ覚え周りの環境にも慣れてきくることで、良いところも見えてくるものです。周りとは時間をかけてコミュニケーションをとっていくことで、上司や周りの同僚もお互いのことが分かり働きやすくなってきます。そうやって慣れていくのが早い人もいれば、時間がかかる人もいます。結論を急がず、しばらく様子を見てみることも必要です。

また、本人が以前慣れるまでは苦労していたけれど、慣れたらうまくいった経験がある場合は「あの時も大変だったけど、○○ヶ月くらいで慣れてきたよね」と伝えてあげてもよいでしょう。

2.話を聴く

人は話を聴いてもらうだけで、ストレスが軽減されます。ご本人が、「何か解決策が知りたい、教えてほしい」と求めることが無い場合は、共感的な態度で話を聴くだけで楽になります。

良かれと思っていろいろとアドバイスしてしまうと、もっと頑張れと言われているように感じ、苦しくなることがあります。まずは、ご本人の話を「そうなんだね~」「大変だね~」と相づちをしながら共感的に話を聴いてみてください。

ここで、簡単にできる「共感の技法」をお伝えします。ぜひお試しください


【相手の気持ちに寄り添う「共感の技法」とは】

「共感の技法」とは、話す相手の気持ち(感情)を、その種類とどの程度の大きさかを感じ、それを言葉で表現して相手に返す方法です。その際に、聞き手が、伝え手と同じ気持ちにならなくても良いです。話を聴いたときに、「自分はそのようには感じないな」と思っても大丈夫です。そのような時は「なるほど、自分は違うけど、本人はそう感じるのか」と理解しながら話を聴くようにしてください。

共感の技法のポイント

〇相手は今どんな気持ちなんだろう?と感情をしっかり受け止めることが、相手の話をしっかり聴くことにつながる。

〇「何が問題なのか?」「誰が悪いのか?」「どうしたらよいのか?」などと、原因や解決策を考えてしまうと、相手の気持ちに気づけなくなる。(それは、後でご本人がそれを求めたら行えばよい)

〇話し手の気持ちと同じ気持ちになろうとするのではなく、話し手の感情を感じ取ることが大切。そして、それを伝えればよい。

〇聞き手は話し手と同じ気持ちにならなくてもよい。

【具体的な例】

例:相手の話からちょっとした悲しみを感じる→「少し悲しい気分なんだね」

※相手の感情を捉えることが苦手な人は、「そうなんだね」の肯定の言葉+繰り返し

例:「上司に怒鳴られて嫌だった」→「そうなんだね。上司に怒鳴られて嫌だったんだね」


3.ご本人が具体的な解決策を相談した場合

ご本人が解決策を求めてきた時には、まずは本人や家族だけで何とかしようとするのではなく、直属の上司に相談するように勧めることも含め、いくつか選択肢を考え提案してみましょう。

仕事の量が多すぎたり少なすぎたり、内容が難しかったり簡単すぎたり、責任が重すぎて辛かったりなどの場合で悩んでいる場合もあります。

そういった場合は、まずは上司に相談することを提案してみてください。もしも、直属の上司に相談できない場合は、他の部署の上司でも大丈夫です。

また、会社内には保健スタッフがいる場合があります。人間関係が問題の場合で上司に相談できない場合は、そういった保健スタッフに相談すると良いでしょう。保健スタッフがいない場合は、弊社などの外部機関に相談するのも選択肢の一つです。弊社相談窓口はこちら

上記のように家族の考えとして選択肢を与えることで、本人の責任で決断することができます。

家族の考えとしては「~してほしい」「~した方が良いはず」「そういう会社は辞めた方がいい!」と思うこともあるかもしれません。それはあくまでも意見として伝え、どうするかは本人に決めていただくようにしましょう。

辞める選択は最後です。出来ることを試してみてみてください。何も試さずに辞めてしまうと、やめた後に後悔をしてしまう可能性があります。出来ることを試してもうまくいかない場合は、「自分には合わない」と思っても良いのかもしれません。

※ただし、場合によっては(すでに心疾患を患っており、適切な判断ができない状態の場合など)ご家族が動かれたほうが良い場合もあります

4.本人は気づいていないが問題を抱えていると感じた場合

いつもと違って、表情が暗かったり朝起きが苦手になったり遅刻や欠勤が増えたりすると、それはメンタルダウンの信号です。専門家に相談するなどの対処が必要な場合があります。早めに対処をしましょう

そういった場合、本人に声をかけてみてください。例えば「最近顔色がすぐれないように感じるけど大丈夫?」「遅刻や欠勤が前より多くなったように感じるけど、何かあった?」など、『2、話を聴く』でお伝えしたような聞き方で、本人の話を聴きましょう。

心療内科や精神科、またそこで処方される薬は特別なもので敷居が高い、怖い等というイメージがある方も多いかもしれません。しかし、他の病院と同様です。心療内科や精神科では、疲れて脳がいつもの状態と違うことの回復を促すための治療や、そのために必要な薬が処方してもらえます。

特に「眠れない」状態では正常な判断がつかず、更に深い問題を生み出してしまうこともありますので、早めに対処しましょう。弊社相談窓口はこちら


如何でしたか?ぜひ参考にしてみてください。