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気付かぬうちに『支援』と言う名の『施し』が及ぼす悪影響①
メンタルヘルスマネジメント
休職を終えて復職する職員に対して、うまく支援できていますか?
今回は、支援のつもりで「施し」(※あわれみの気持ちで、人が困っている状態を助けるような行為をする。goo辞典参照)をしてしまったことの悪影響についてお伝えします
支援の実際
休職からリハビリ勤務を経て日常に戻ったところ、またメンタルダウンしてしまった。というご相談は非常に多いものです。
ご本人や会社側からのお話をうかがってみても、医療機関での治療やご本人の不安感によりそった対応をされているにも関わらずうまくいかないことがあり、一体何が原因なのかと非常に困っているというのが現状ではないでしょうか
そこで、『ご本人の不安感』と『周囲の支援』を深く探ってみました
不安と言う感情について
人は、初めてのことや場所、初めて会う人など、自分にとって初めての何かに出会うと瞬間的に不安な気持ちになります。そして、その初めての中でも何か知っている情報はないか、似ていることはないか探し始めるのです。少しでも知っていることや似ていることがあると、その不安感も和らいでいきます
「そうか、こうしたらいいんだ!」
こうやって、不安感によって対処法探しが始まるということになるのです
つまり、不安感は対処法を見つけよう!の合図であるとも言えます
見つからなければ不安感は長引き、更に自分ではどうしようも出来ない大きな不安へと変わっていくことになるのです
どうしようもない不安感は本当に辛いものです。
その不安感に何も講じないと、まるでその不安が育っていくかのようにどんどん大きくなり、そのうち、眠れなかったり、食欲が無くなったり、好きなことなのにやりたくなくなったりなど身体症状にもあらわるようになってきます
だからこそできるだけ早めに、何に対して不安と感じているのか自己分析をし、対策を講じていく必要があるのです
職場での不安感
仕事の場面でも、自分にとって苦手なことや上手くいかないことにたいして、「不安」という感情が対策を講じるきっかけを作ることになります。
苦手なことや上手くいかないことに対して、どんな工夫をすればいいのだろうか、、と
このとき、自分でどうにもならないようなことにたいしては、「自分一人では難しいから不安です」と上司や仲間にSOSを出す必要があります。
そのSOSが、具体的で合理的な支援を行っていくきっかけになるのです(職場でより良い人間関係を築く、コミュニケーションの型②参照)
しかし、その不安感が自分にとって苦手なことや上手くいかないことではなく、
「周囲に迷惑をかけて良いるのではないか」
「自分は会社の役に立っていないのではないだろうか」
などと、相手や周りの気持ちを察して不安になっていることを発信してしまい、そのことを不安の本質と勘違いして対処してしまうと、、
「私たちは迷惑ではありませんよ」
⇒複数対1のコミュニケーションとなってしまい、人間関係が上手くいかなくなってしまいます
また、その不安感が本質ではないことから、なかなか改善ができず、お互いに
「これだけやってあげているのに、、」
「もっと、支援してあげなければ、、」
「私は頑張っているのに、、」
となっていきます
この状態こそが、『施し』であることの証なのです
次回は、その『施し』が与える影響について詳しくお伝えしたいと思います
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