ブログ

Blog

今からでも遅くない 「コロナうつ」 正しく知って正しく予防1

ニュース

今からでも遅くない 「コロナうつ」 正しく知って正しく予防1

対策するのはもう遅い?

「コロナうつ」文字を見ただけでぐったりしそうな雰囲気ですね。

不安と不調を合わせたようなネーミングに見ただけで元気をうばわれてしまいそうなのは私だけでしょうか?

実際に、2020年8月は前年度比15%も自殺率が増加しています。2020年1月から6月までは、自殺者数はへっていたので「コロナうつなんて存在しない、たいしたことない」という声もきかれました。そのようにして「とにかく頑張っていた」のですが、今じわりじわりと疲れが出て不調がでている方も多いようです。

対策するのはもう遅い?そんなことはありません。この記事を目にとめてもらったときから始めましょう!

「コロナうつ」今回はそんな不穏なものの原因や正体を考えていき、「コロナうつ」に人間の知恵で打ち勝っていく方法をまとめていきます。

1.「コロナうつ」の原因

よく言われている原因は大きくわけて<感染の不安><金銭的な不安><自粛により今までのストレス発散方法がとれなくなった>の3つが言われています。

まずはそれぞれについて考え、対処法を探っていきましょう。

<感染の不安>

健康不安というものは大小、常日頃からみんな持っているものです。これは自分の身体を守るための不安ですから、大切なものとも言えるでしょう。ただし、正しい不安であれば、正しい対策をとることが出来ますが、間違った情報などによる過度な不安であれば、間違った対策をして余計なストレスがかかる可能性もあります。

例えば最近マスク警察と言われる方々が出ているようで、マスクをしていない人に近付いていき、大声で注意する方もいるようです。文章で見るとみなさんおかしな点にお気づきになりますよね?

不必要に人に近付いていく行為、人の近くで大声を上げるという行為というのは、マスクをはめていない以上に感染の危険性が高い行為です。ここで問題は自粛もマスクもそれ自体が目的になっていて、なぜそうしたほうが良いかを考えず行っているため、過度な負担や逆に問題を起こしている場合があるということです。

マスクは飛沫を減少させるものですから、咳も出ない状態で込み合っていない室外を会話もせず歩いている場合に必要はありません。自粛もとにかく外に出ないということで、体力や気力が落ちているかたがいらっしゃるようですが、人の少ない早朝や、日中でも人が少ない場所で散歩をするなどは全く問題ないというよりも、健康維持のためには必要な行為です。

不安が高まりやすい方のお話を聞くと、不安を煽っているのではないかという情報番からの影響が大きい方も多いようです。必要な情報を収集することも必要ですが、不必要な情報をシャットダウンすることも重要なことです。

ポイント

◆何のための自粛なのか、マスク着用なのか考えて行動する

◆体力気力を落とさない行為も免疫力を下げないための感染予防対策として考える

◆「不安」という言葉など、ネガティブな言葉を多用するセンセーショナルものよりも、純粋に情報のみを伝える番組やサイトから情報を収集する

 

<金銭的な不安>

これも健康への不安と同様に自分を守る大切な不安です。ただし、これも適切に心配出来ているかどうかがカギになります。

まずは、本当に自分が金銭的に不安を抱かないといけない状況なのか考えてみましょう。

実際に金銭的に問題のある状態だと言う方は、現在はいろんな支援策が国や自治体から出ていますので、情報を集めましょう。自分1人でただただ考えていると、不安が増し、不安は行動や思考を鈍らせてしまいます。そういったことに詳しい人や同じ立場の人と情報交換したり、公共機関に相談をしてみましょう。

絶対無理だと思っていた先に思わぬアイディアや支援があることもあります。英語には「serendipity」という言葉があります。チャンスを掴む力という意味だそうです。

日本人は「自己責任・自己完結」ということが良しとされる傾向があるように思いますが、チャンスが掴めるかどうかは、上手に周囲の情報をキャッチしたり、SOSが出せるかによっても大きく違うように感じます。日ごろからSOSを出すことが苦手な方こそ、今からの人生でチャンスを掴む機会を多くする第一歩だと思って、周囲を頼る練習をしてみてもよいかもしれませんね。

また、金銭問題もテレビなどの影響で、実際は不安にならなくてよい状況であるのに、日本は、政治はとても良くないことになっているみたいなので、きっと自分もピンチなんだ!と根拠の乏しい不安に襲われている方もいるようです。あれ?うちの会社は今のところ特に影響は受けていないみたいだ、受けていても対応するだけの力があるようだという場合は、「でも将来もしかして」という不安は一旦横において、今自分が取り組むべきことに集中してみてください。

今現在対処しようのない「もしかしたら不安」を心理学では「予期不安」と言います。将来のことへの不安でも、準備出来るものは対処することで安心感にも繋がりますが、過度に心配して準備どころか、今やらないといけないこともおろそかになってしまうと、余計に不安は増してしまいます。例えば、会社がこの先経営が悪化して倒産してしまったらという不安を持ち、そのことばかり考えて仕事が手につかないということになれば仕事でのミスが増え、上司にも叱られ・・とストレスがかかる状況を招きかねません。

日々、今日自分の仕事は何なのか考え集中することに意識を向けましょう。それでも不安な場合は、自分の不安を改善するために何か出来ないかと考え、動いてみましょう。また、下記のように改善策は大きく2つに分かれています。あれ?こちらはやっているけど、もう一方はやってないな、と言う方は是非チャレンジしてみてください。

 

◆情緒的解決 自分の気分を扱うものです。問題自体が変化しなくても、自分の気分を変化させることで物の見え方が変わり、さほどストレスがかかる状態でなくなる可能性もあります。

例:安心できる人に話をする・好きな音楽を聞く・ゆっくりお風呂に入る・散歩に行く・トイレ掃除など、すぐに成果が出るような家事をする・ドライブに行く・好きなものを食べる・面白いテレビや映画を見て笑う

◆問題解決 一番良いのは、問題自体がなくなってしまうことです。ただし、将来の不安などはいつ誰がどうなるかは予測がつきませんので、全くゼロにすることは出来ません。なので、少しでも安心できるように対策を立てるという方法で不安を軽減しましょう。

例:資格試験の勉強をしてみる・今の状況下で会社がうまくいくにはどうしたら良いか考えて動いてみる・現状ではどのような転職先、方法があるかなど情報を収集しておく・副業などの情報を集める

 

対処が出来ていても自信が持てず、どんどん不安が増してしまうタイプの方もいます。きちんと対処出来たら自分は今やれるだけのことをやっているということを褒めてあげましょう。

 

ポイント

◆実際困っている場合は、1人で考えず、情報を知っていそうな人、同じ立場の人、公共機関に相談する

◆実際に困っていないが、それでも不安な場合は、今「もしも」に対しての準備をする

◆準備が出来た自分をほめ、今出来るだけのことはやれているから大丈夫と思うことで、余裕が生まれて、最善の行動がとれるようになる

◆今までとは別の方策も受け入れていく

 

次回は

<自粛により今までのストレス発散方法がとれなくなった>

<会社の対応の格差>について