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ストレスマネジメント研修~新入社員編~

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ストレスマネジメント研修~新入社員編~

新入社員の研修では、社会人としての心構えはもちろんのこと、ビジネスマナーやその会社で働くための専門的な知識や技能の習得のための研修は必須であり、どの会社でも力を入れて取り組まれ、新人の育成に取り組まれています。

しかし、最近の若年層の休職や退職の増加に対する対策として、新人研修でストレスマネジメントの研修も行う会社が増えてきているようです。

若年層の状況

2018年以降、新規のカウンセリング利用者(弊社の新規カウンセリング利用者400名調査より)の約3分の2が30代以下の若年層でした。相談内容は、個人的な問題に加え、職場(学校)の人間関係や仕事へのやりがいや適性についてなどです。

最近の若年層の傾向としては、理想を抱えて社会人にはなるものの、現実と理想のギャップがあったり、職場の人間関係構築がうまくできなかったりして、メンタルダウンしてしまい、休職または退職(転職)してしまうといった方が増えているように感じます。

 

特に昨年からは、コロナ禍においてうまくストレス解消ができずに、更にメンタルダウンしてしまうといった方も増えました。(これは、どの年代においても同じようです)

若年層はカウンセリングの敷居が低い⁉

ただ、カウンセリングの利用としては30代以下が3分の1をしめ、まるで若年層が他の年代に比べ悩みが多いのかと単純に考えがちですが、カウンセリングが増えた理由はそれだけではないと考えます。

最近では、小学校から大学までスクールカウンセラーが配置され、何かあれば『カウンセリングを受ける』という選択肢があり、日常的にカウンセリングを受けるということを選ぶことができてきた世代です。その結果、40代以上の方に比べるとカウンセリングを受けるということへの敷居が低くなっているのではと考えられます。(本当はどの年代の方にももっと気軽に相談機関を利用してほしいと思っているのですが、、。)

それは大変良いことだと思っています。風邪をひいてちょっと熱っぽいと思ったときに、かかりつけの病院に行き、早めの対処をすることで悪化を防ぐのと同じで、心の不具合を少しでも感じたらカウンセリングを受けそれ以上のメンタルダウンや心疾患になるのを防ぐことにつながるからです。

また、一方で『一つの会社で長く働く』といった概念も薄れているのではないかとも感じています。何か問題を感じたら、自分が変わるというよりは、環境を変える、つまり転職をするという選択をする若年層が増えてきているのではないでしょうか

厚生労働省:2019 年(令和元年)雇用動向調査結果の概況

なぜ、新社会人がストレスマネジメント研修を受けた方がよいのか

職場の上司との人間関係がうまくいかなかったり、仕事に慣れるのに時間がかかったりすると、割と早い段階で転職を考えてしまう傾向があるようです。確かに、それが正解の場合もあるのですが、実はそこで起きたことへの問題解決の経験もほとんどないまま、別の会社に転職してしまい、また同じようなことがあったときに、何もできずにまた辞めてしまう、、なんてことも起きているのです。

それは、会社にとっても継続雇用が難しくなってしまうばかりか、本人にとっても損をしてしまうということになってしまうことになります。

だからこそ、新社会人のうちにストレスマネジメントの研修を受けておき、職場での様々な問題に対する問題解決の方法や、ストレスに対するセルフケアを学んでおくことが大切です。

研修を受け、ストレスマネジメントの力を付けておくことで、本人のストレスへの耐性も高くなり、また、会社にとっても継続雇用へのつながることになるというわけです。

お勧めの研修内容

弊社で行っている新入社員研修をご紹介します。

通常は、より効果のある研修にするために、必ず会社の担当の方と打ち合わせをし、細かい内容を内容を決めていきますが、ここではお勧めの研修内容をご紹介します。

【テーマ】

ストレスマネジメント~仕事に役立つメンタルヘルスケア


内容

1.ストレスのしくみ(60分)

ストレス要因やストレス反応、職業性ストレスモデルなどについて学びます

2.怒りのコントロールの仕方(90分)

怒りのメカニズムや、怒りの対処法などを学びます

3.バランス思考を目指そう(90分)

考え方のクセによるメンタルダウンを防ぐために、バランス思考(認知再構成法)を学びます

4.ストレス対処法(問題解決法、他)(90分)

職場の人間関係や仕事上での問題に対しての具体的な対応法や、リラクゼーション法などを学びます


弊社では、より効果的な研修になるよう、ほとんどがワークショップ形式で行っています。ワークショップ形式の研修では、実際に体験したり、グループで意見交換をするので、より柔軟な力をつけることが期待できます。

まだストレスマネジメント研修を実施されていない場合は、どの年代においても、早めに実施されることをお勧めします